嗚呼、素晴らしき唾液フェチの世界。(フィクション) 突然だが、俺は唾液が好きだ。 といっても「何でも好き」なわけではない。 おっさんの唾は毒液だし、猫の唾液はアレルギーを引き起こす。 女の唾液? …確かに正解に近いが、完全な正解とは言い難い。興味が無い女性の唾液は、ちょっと生臭い只の水だ。 俺が愛して止まないのは「好きな女の唾液」だ。 ——————————— 唾液の主成分は?というと 実に99.5%は水分だ。水分以外の成分は僅か0.5%に過ぎない。 そして本来の唾液は限りなく無臭だ。ただ、その時その時の体調や食事によって、菌が増殖したり食べ物の残り滓が溶けていたりして、それが匂いの原因となる。 … …いや、ごたくはどうでもいい。 …俺は「好きな女の唾液」の匂いに、味に、触感に興奮する。 指についた唾液が乾き、放つ匂いには媚薬のような効果がある。 好きな女の唾液を口に含むと、まるでシャルドネ100%の白ワインを口に含んだ時のような芳醇な味と香りが口内に広がる…わけでは無いが、まぁとてつもなく興奮する。 そして体調によって、時にサラサラ・時にネバネバと変幻自在に変化するその触感は、まさに天然の「ローション」だ。 ——————————— 「好きな女の唾液を手に入れるのは難しい」と思う奴もいるだろう。 俺はそんな奴らにいつも言う。 「好きな女の唾液を買おうとする」から難しいんだ。「唾液を売ってる女」を好きになれば良い。ただそれだけの事だ。 どんな難問にだって必ず答えはあるのだ。 ——————————— ある日、好きな女の唾液を入手した。 小さなボトルに採取してもらった唾液は、まるで宝石のようにキラキラと輝いている。 白ワインが熟成されて旨みが増すなら、唾液だって熟成されれば旨みが増すはずだ。 俺は2日間の熟成期間を経て、「人体が精製した白ワイン」とも言える「唾液」のフタを開け放った。 鼻腔を突き刺すような匂いは、好みが分かれるだろう。人によっては「生臭い」と揶揄するかもしれないが、俺にとっては至高の芳香だ。 指にとり、ゆっくりと鼻に塗りたくる。まさしく「メスの匂い」ともいえる刺激臭が俺を包み込む。 ボトルから垂らして口に含む。股間で屹立したMy sonにタラタラとかける。まさに匂いと味と触感の三重奏。 俺は興奮に身を委ね、我を忘れてMy sonをゴシゴシしながら鼻に塗り、口に流し込む。 その時、体内で激しく何かがスパークした。 腹部に激しい痛みを覚えて俺は意識を失った。 ——————————— 気付くと、そこは病院のベッドの上だった。 下半身丸出しで気絶していた俺を発見し、病院に運んだのは妻のようだ。 診断名は「食あたり」。痛んで悪い細菌が増殖した何か?を体内に入れたような状態だったらしい。 医師は「いったい何を食ったんだ??」と眉を顰める。 「あんた一体何してたのよ!!」…と激しく問い詰めてくる妻の顔をボーッと眺めながら俺は考える。 「…今度は熟成させないでオナニーしてみるか…」 おしまい。(フィクションですからね笑)